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予防接種
(令和7年7月更新)
定期接種と任意接種
 日本で行われている予防接種は定期接種と任意接種に分けられます。
 定期接種とは、受ける年齢(対象年齢)が決まっていて、市町村から案内と予診票が届く予防接種です。対象年齢の間に受ければ、市町村が費用を負担してくれるので無料で受けられます。定期接種でも対象年齢を過ぎてしまうと任意接種(有料)になりますのでご注意ください。
 一方、任意接種は希望者が私費で受ける予防接種です。こどもに受けさせるかどうか、いつ受けさせるのかは保護者の判断となり、受けると決めたら各自で医療機関に予約を入れて受けます。決められた料金はないので医療機関により多少異なります。
当院で実施している予防接種
 BCGは結核、5種混合はジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ(b型インフルエンザ菌)感染症、3種混合はジフテリア・百日咳・破傷風、2種混合はジフテリアと破傷風を予防するためのワクチンです。
 色々なワクチンを同時に接種できますが、インフルエンザワクチンは何年も継続して使うワクチンですので、副反応の有無がはっきりする方がよいと考えて当院では単独接種としています。
 
A. 定期接種(規定の期間内に受ければ無料)
予防接種名 標準的な接種時期
※この時期に受けると無料
接種回数 1回分の
自費料金
(税込)
ロタウイルス
(ロタリックス)
生後6週〜14週6日までに開始
(シロップ状の飲むワクチン)
1か月あけて2回 ¥14,000
5種混合 1期初回:生後2か月〜
1期追加:初回終了後6〜18か月未満
3回
1回
¥18,000
B型肝炎 1歳未満:生後2・3・7〜11か月 3回 ¥6,000
小児用肺炎球菌 初回:生後2か月〜
追加:生後12か月〜15か月
3回
1回
¥11,000
BCG 1歳未満:生後5〜7か月 1回 ¥11,000
麻疹風疹混合 1期:1歳になったらすぐ
2期:小学校入学前の1年間
1回
1回
¥9,000
水痘 1〜2歳 3か月以上あけて2回 ¥7,000
日本脳炎 1期:3歳以上
1期追加:1期後6か月〜1年
2期:9〜12歳
2回
1回
1回
¥5,000
2種混合 11〜12歳 1回 ¥3,000
ヒトパピローマウイルス
(子宮頸がん予防、女性のみ)
12〜14歳で始めた場合
15歳以上で始めた場合
2回
3回
¥23,000
 
B. 任意接種(有料)
予防接種名 自費料金(税込) 標準的な接種時期 接種回数
B型肝炎(母子感染予防) 保険自己負担分 生後2・3・5か月 3回
A型肝炎 ¥6,000 1歳以上 3回
おたふくかぜ ¥5,000 1歳以上(麻疹風疹と同時) 2回
3種混合 ¥4,000 入学前〜 1回
髄膜炎菌 ¥23,000 2歳〜 1回
インフルエンザ(注射) 未定 生後6か月以上
(毎年10〜12月)
生後6か月〜12歳:2回
13歳以上:1回
フルミスト(鼻腔に噴霧する
インフルエンザ生ワクチン)
未定 2歳〜18歳
(毎年10〜12月)
1回
接種にあたっての注意
 予防接種に使う薬液のことをワクチンといい、ワクチンには生きた細菌やウイルスを弱毒化した生ワクチンと、有効な成分だけを含む不活化ワクチンがあります。接種間隔の決まりとして、注射生ワクチン(麻疹・風疹・水痘・おたふくかぜ)を個別に受ける場合は27日以上の間隔をあけます。不活化ワクチンでは、同じワクチン(例:5種混合→5種混合、日本脳炎→日本脳炎、など)が続く時は決められた間隔やおすすめの間隔があります。
 普通のかぜなら、解熱後全身状態がよければかぜ症状が残っていても受けられますが、麻疹・風疹・水痘に罹患した時には1か月程度は接種を控えます。川崎病や血小板減少性紫斑病の治療でガンマグロブリン大量療法を受けた場合は、注射の生ワクチン(麻疹風疹、水痘、おたふくかぜ)に限って6か月以上の間隔をあけます。
接種のスケジュール
 いろいろな予防接種をどの順番に受けたらよいのか迷うことも多いと思います。参考までに当院おすすめのスケジュールを紹介します。[1]は1回目、[2]は2回目のことです。
 
(1) 生後2か月 ロタウイルス[1]/5種混合[1]/ B型肝炎[1]/肺炎球菌[1]を同時接種します
 ※ロタウイルスワクチンは生後14週6日までに始める必要があります。
(2) 生後3か月 3か月健診のときに、ロタウイルス[2]/5種混合[2]/ B型肝炎[2]/肺炎球菌[2]の同時接種。
(3) 生後4か月 5種混合[3]/肺炎球菌[3]の同時接種。
(4) 生後5か月 BCG。
(5) 生後8か月〜10か月頃にB型肝炎[3]。10か月健診と一緒に受けるとよいでしょう。
(6) 1歳になったら、麻疹風疹混合[1]/水痘[1]/5種混合[4]/肺炎球菌[4]。任意接種のおたふくかぜ[1]も同時に受けられます。
(7) 1歳半健診のときに、水痘[2]
(8) 3歳になったら日本脳炎[1]、その後約4週間あけて[2]。3歳半健診と一緒に受けてもかまいません。
(9) (8)の半年〜1年後に日本脳炎[3]
(10) 小学校入学前の1年間に麻疹風疹混合[2]。おたふくかぜ[2]を一緒に受けましょう。
 ※百日咳の予防として、任意接種(有料)になりますが3種混合[1]を受けておくのがおすすめです。
(11) 9歳になったら日本脳炎[4]
(12) 11歳になったら2種混合。有料になりますが、3種混合に代えて受けておくと百日咳の予防になります。
(13) ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん予防、女子のみ)ワクチンは、12歳になったら半年〜1年あけて2回受けます。15歳以上で始める場合は3回接種が必要です。
 
 他に毎年インフルエンザがあります。ワクチンのスケジュールはお子さんの年齢や健康状態、病気の流行状況、ワクチンが入手できるか、などを考えて決めていくのですが、実際にはわかりにくいことが多いと思います。どうぞお気軽にご相談ください。
かわはらこどもクリニック
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